「普通」ができないのは、あなたが悪いからじゃない

人間関係・コミュニケーション

――発達障害・境界知能・社会不適合者が抱える生きづらさの正体


「自分は普通じゃない」と思わされてきたあなたへ

「自分は普通じゃないと周りから言われたり、そう思ってしまうことってありませんか?」
「周りが当たり前にできることが、自分にはできないと感じることはありませんか?」

複雑な計算が苦手、複数の物事を同時に記憶できない、優先順位がつけられず失敗してしまう。
仕事の覚えが遅くてミスが多いと思ったことはありませんか?

そのたびに、
「なんで世の中って、こんな仕組みなんだろう」
「なんで自分は、こんなにもできないんだろう」
そんな思いを抱えながら、必死に周囲に合わせようとしてきたのではないでしょうか。

周りに散々馬鹿にされ、悔しくて辛い思いをたくさんしてきた。
何度も同じことを注意されて、「なんでこんなに頭が悪いんだ」と自分を責めたこともあると思います。
友達ができず、人と仲良くなれず、寂しさを常に抱えてきた。
恋愛経験がなく、女性と親密な関係になれないことに劣等感を抱いたこともあるでしょう。
悪気はなかったのに、思いがけず相手を不快にさせてしまい、人間関係が壊れた経験もあったはずです。

もし、これらに心当たりがあるなら、まず知ってほしいことがあります。
それは あなたが劣っているから生きづらいわけではない という事実です。

本記事では、発達障害・境界知能・社会不適合者という言葉がなぜ混同されるのか。

それぞれの違い、なぜ昔より増えたように見えるのかを整理しながら、仕事や人間関係がうまくいかないときの考え方、視点の替え方、疲れにくい生き方について解説していきます。

記事の最後には関連書籍と関連動画を載せています。

私、筆者の健太朗は社会人になって3年経ったころ(24歳の時)に境界知能だということに気づき、境界知能の動画をいくつか視聴して確信に変わりました。

よってこの記事では、発達障害や社会不適合だけでなく主に境界知能の人にフォーカスを当てて文章作成しています。


発達障害とは何か|「能力」ではなく脳の特性の違い

発達障害とは、生まれつきの脳の特性によって、情報の受け取り方や処理の仕方に偏りが生じる状態を指します。
これは病気ではなく、努力不足や性格の問題でもありません。

代表的なものとして

  • 自閉スペクトラム症(ASD)
  • 注意欠如・多動症(ADHD)
  • 学習障害(LD)

などがあります。
発達障害の特徴として誤解されやすいのが、「知能が低い」というイメージです。
しかし実際には、IQが平均以上、あるいは非常に高い人も少なくありません。

問題の本質は、能力の高さではありません。
社会が求める能力の方向と、脳の特性が一致していないこと にあります。

  • 曖昧な指示が理解しづらい
  • 空気を読むのが苦手
  • 興味のないことに集中できない
  • 音や光、人の視線に過敏

これらは組織の中では「できない」「協調性がない」と評価されがちです。

こうした特性は、学校や会社という集団生活の場では「問題」とされやすく、
本人の意思とは関係なく「できない人」「変わった人」というレッテルを貼られてしまいます。

しかし別の環境では

  • 強い集中力
  • 独自の視点
  • 正確さや誠実さ

といった形で、大きな強みになることもあります。

発達障害とは「欠陥」ではなく、「特性の偏り」なのです。


境界知能とは何か

見過ごされやすいグレーゾーンの苦しさ

境界知能とは、知能指数(IQ)が70〜85程度の範囲にある状態を指します。
知的障害には該当しないため、制度的な支援を受けにくい一方で、社会生活では困難を抱えやすい領域です。

複雑な計算や文章理解、複数の情報を同時に処理すること、優先順位をつけることが苦手な場合が多く、
仕事の覚えが遅い、ミスが多いと評価されやすくなります。

しかし本人は、怠けているわけでも、手を抜いているわけでもありません。
理解しようとしても処理が追いつかないだけなのです。

それにもかかわらず

  • 「やればできるはず」
  • 「努力が足りない」
  • 「怠けているだけ」
  • 「真面目にやっていない」


と言われ続けることで、本人もその言葉を信じ込み、

「努力できない自分が悪い」と自己否定を深めてしまいます。

境界知能の最大の苦しさは、ある程度の仕事がこなせてしまうが故に

できない理由を自分でも説明できないこと にあります。
努力しても結果が出ない経験が、自己否定を深めていくのです。

理解しようとしても追いつかない。
頑張っても結果が出ない。

それでも「普通」を求められ続ける。
この構造が、強い無力感や自己嫌悪を生み出していくのです。

人の話を信じ込み過ぎてしまう⇒騙されやすい

また境界知能の人の特徴として、人の話を信じ込み過ぎてしまう点があります。

友人や同僚が言った軽い冗談を本気で受け取ってしまい、相手からしたらボケたつもりなのに

「それはありえないでしょ」と返してしまう。

ボケに対してボケて返すかツッコミができないつまらない奴というレッテルが張られて、場の空気が気まずくなるならまだマシなほうです。

最悪なのは人の話を疑うことがないことで、詐欺に引っかかったり新興宗教に素直に入ってしまうことがあります。

人の話を疑わないというより、相手の話を理解するので頭がいっぱいなので、その話が本当かどうか疑うまで思考が及ばないためといえるかもしれません。

私としてもとにかく思考が遅い自覚があり、相手の質問に対して言葉が詰まってすぐに返事ができないことが多々あり、ボケに対してツッコむなんてレベルが高すぎて出来ません。

詐欺に騙されて借金を抱えたり、新興宗教で長いこと活動してしまい親友を失ったこともあります。

とにかく物事を深く考えることをしないので、相手から言われたことを素直に受け取ってしまいます。


社会不適合者とは何か|社会が生んだレッテル

「社会不適合者」という言葉は、医学的な診断名ではありません。
これは社会の仕組みや価値観に適応できなかった人に貼られる、非常に曖昧なラベルです。

  • 会社のルールが合わない
  • 同調圧力が苦しい
  • 人間関係に疲れた
  • 人間関係の距離感がわからない

そうした理由で生きづらさを感じる人が、この言葉で一括りにされます。

しかし社会不適合とは、人として不適合という意味ではありません。
今の社会設計と相性が悪いだけ の場合がほとんどです。

環境が変われば、普通に力を発揮できる人も多くいます。
この言葉は、社会の問題を個人に押し付けるために使われがちなのです。


なぜ昔より増えたように見えるのか|社会構造の変化

発達障害や境界知能が増えたように見える理由は、実際に急増したというより「見える化」されたことにあります。

昔は単純作業が多く、役割分担が明確でした。
多少理解が遅くても、周囲が補う余地がありました。

しかし現代社会では、

  • マルチタスク
  • 高度なコミュニケーション能力
  • 自己管理能力
  • 臨機応変さ

が強く求められます。
この変化によって、特性を持つ人の生きづらさが表面化したのです。

この環境では、脳の特性に偏りがある人ほど生きづらさを感じやすくなります。

問題は人ではなく、社会の要求水準が上がりすぎたことにあります。


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